士業ホームページのトップページで問い合わせ率を高める設計術

トップページで問合せ率を高める
目次

はじめに

士業ホームページを作成する際、多くの先生方が悩むのがトップページの構成です。

実際、行政書士・司法書士・社労士・税理士など様々な士業サイトを見ていると、デザインには力を入れているものの、「何をしている事務所なのか分からない」「誰向けなのか分からない」というサイトも少なくありません。

しかし、ホームページの目的はデザインコンテストで評価されることではありません。

見込客から問い合わせを獲得し、最終的に業務依頼につなげることです。

そのためには、トップページで訪問者の不安を解消し、「この事務所なら相談してみようかな」と感じてもらう必要があります。

今回は、私がこれまで様々なWEBサイトを運営し、多くの士業ホームページを見てきた中で感じる「問い合わせにつながるトップページ設計」について解説します。

なお、一般的な参考文献では、トップページに記載すべき内容は下記のように整理されていることが多いため、先に下記に簡単に記載しておきます。

一般的にトップページに記載すべきとされる内容一覧

トップページで問合せ率を高める

書籍や公開されている情報で、一般的に士業サイトのトップページに記載すべきとされている情報は次の通りです。

1)ファーストビュー:「対象者」「対応エリア」「対象業務」「問合せボタン」など
2)相談者へのベネフィット:「事務所の強み」「選ばれる理由」「相談後に得られる未来」など
3)信頼感を示す実績や証拠:「相談実績」「対応件数」「運営年数」「お客様の声」「解決事例」など
4)代表者プロフィール:「顔写真」「経歴」「保有資格」「理念」など
5)問い合わせ導線:「電話番号」「問い合わせフォーム」「LINE相談」など
6)よくある質問(FAQ):「費用」「対応地域」「相談の流れ」「営業時間」など
7)アクセス情報:「所在地」「地図」「最寄り駅」「営業時間」など
8)業務の流れ:相談から業務完了までの流れを分かりやすく説明など

次に、士業サイトのトップページを作成する際に意識すべき考え方や戦略について解説します。

トップページは事務所案内ではなく営業導線である

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士業ホームページのトップページは、単なる事務所案内ではありません。

私は、トップページは24時間365日働く営業マンのような存在だと考えています。

訪問者は初めて事務所を知った状態でホームページへ訪問します。

そのときに見ているのは、事務所の沿革や資格の説明だけではありません。

「自分の悩みを解決してくれそうか」
「信頼できそうか」
「相談しても大丈夫そうか」

という点を短時間で判断しています。

つまりトップページでは、「この事務所へ相談する理由」を順番に伝えていく必要があります

最初に伝えるべきことは「誰の何を解決する事務所なのか」

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トップページで最初に重要になるのがファーストビューです。

ファーストビューについては別記事で詳しく解説していますが、トップページ全体の中でも最重要要素であることに変わりはありません。

訪問者はホームページを開いて数秒で、「このサイトは自分向けなのか」を判断しています。

そのため、トップページの冒頭では、

「横浜市で建設業許可申請をサポート」
「相続手続きにお悩みの方へ」
「外国人雇用の在留資格申請を支援」

といったように、対象者・業務内容・対応地域を分かりやすく伝える必要があります。

ここで注意したいのは、士業側が伝えたい情報と、相談者が知りたい情報は必ずしも同じではないという点です。

私は以前に、「行政書士とは」という見出しのもと、行政書士制度や独占業務についてTOPページで詳しく説明している行政書士事務所のホームページを見たことがあります。

もちろん、行政書士制度の説明自体が悪いわけではありません。

しかし、見込客の多くは行政書士制度を勉強したいのではなく、自分の問題を解決したいと考えています。

建設業許可を取りたい、相続手続きを進めたい、会社設立で失敗したくない、外国人雇用で不許可になるのが不安。

このような悩みを抱えて検索している方に対しては、「私は行政書士です」と伝えても意味がありません。

それよりも、「あなたのその悩みを解決できます」と伝えた方が圧倒的に分かりやすく業務に結びつきやすいです。

相談者が得られるメリットを具体的に伝える

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次に重要なのが、相談者にとってのベネフィットです。

士業ホームページでは、どうしても業務内容の説明が中心になりがちです。

しかし、相談者が知りたいのは「何をしてくれるのか」だけではありません。

「依頼すると自分にどのようなメリットがあるのか」
「不安がどのように解消されるのか」
「手続き後にどのような状態になれるのか」

という点です。

例えば、単に「建設業許可申請に対応しています」と書くよりも、「必要書類の確認から申請書作成、行政庁とのやり取りまでサポートします」と記載した方が、依頼後のイメージが湧きやすくなります。

また、「初めての方にも分かりやすく説明します」「許可取得までの流れを事前にご案内します」といった表現を加えることで、相談前の心理的ハードルを下げることもできます。

士業サービスは専門的だからこそ、専門性をそのまま見せるのではなく、相談者にとって分かりやすい言葉に変換して伝えることが重要です。

信頼感は複数の情報を組み合わせて伝える

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士業サービスは形のないサービスです。

飲食店であれば料理を見ればある程度イメージできますが、許認可申請や相続手続きなどは、依頼前に品質を確認することができません。

そのため、相談者は常に「本当にこの事務所に任せて大丈夫だろうか」という不安を抱えています。

そこで重要になるのが、信頼感を伝える情報です。

例えば、相談実績、対応件数、運営年数、お客様の声、解決事例などは、見込客に安心感を与える要素になります。

ただし、これらは一つ掲載すれば十分というものではありません。

実績だけでは人柄が伝わりません。

プロフィールだけでは客観的な評価が伝わりません。

お客様の声だけでは具体的な対応内容が伝わりにくい場合もあります。

だからこそ、複数の情報を組み合わせて、「この事務所なら相談しても大丈夫そうだ」と感じてもらうことが重要です。

顔が見えるプロフィールは安心感につながる

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私は士業サービスは「人に依頼するビジネス」だと考えています。

どれだけ立派なホームページでも、誰が対応するのか分からない状態では不安を感じる方もいます。

そのため、代表者プロフィール、顔写真、経歴、理念などを掲載することは非常に重要です。

ただし、ここで大切なのは、立派に見せることではありません。

誠実さや人柄を伝えることです。

士業のサイトでは、よく事務所代表の先生が腕組みをした写真を掲載しているケースがあります。

私はこのポーズをあまりオススメしていません。

プロのカメラマンによる撮影では定番のポーズなのは私も理解しているのですが、個人的には、威圧感よりも親しみやすさや安心感が伝わる写真の方が好印象につながりやすいと感じています。

実際の相談現場では、多くの先生方が丁寧で親身な対応をされていると思います。

それであれば、笑顔の写真や、親身になって相談者と話し合いをしている写真など、ホームページ上でも丁寧で親身な対応をされている雰囲気が伝わる写真を選んだ方が、相談者に安心してもらいやすいのではないでしょうか。

問い合わせ導線は「見つけやすさ」と「押しやすさ」が重要

問い合わせ導線は見つけやすさと押しやすさが重要

トップページの役割は、最終的に問い合わせへつなげることです。

しかし、意外と多いのが、問い合わせ方法が分かりにくいホームページです。

電話番号が小さい、問い合わせボタンが見つからない、見にくい配色を使用している、スマホで押しにくい。

このような状態では、せっかく興味を持ってもらっても機会損失につながります。

特に現在はスマホで閲覧する方も多いため、電話ボタン、問い合わせフォーム、LINE相談などへの導線は、スマホのような小さな画面でも見つけやすく、押しやすく設置する必要があります。

また、問い合わせしたいと感じるタイミングは人によって異なります。

ファーストビュー付近で問い合わせたい方もいれば、サービス内容や実績を確認してから問い合わせたい方もいます。

そのため、問い合わせ導線はページの最後に一つだけ置くのではなく、自然な流れの中で複数箇所に配置することをおすすめします。

よくある質問と業務の流れで相談前の不安を減らす

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一般ユーザーにとって、士業へ依頼する機会はそれほど多くありません。

そのため、問い合わせ前には様々な不安があります。

費用はいくらかかるのか。

相談だけでも大丈夫なのか。

対応地域はどこまでなのか。

どのくらいの期間がかかるのか。

相談後に何を聞かれるのか。

このような疑問を事前に解消するために、よくある質問や業務の流れを掲載しておくことは非常に有効です。

例えば、

STEP
相談
STEP
見積り
STEP
契約
STEP
業務開始
STEP
業務完了

といった流れを掲載するだけでも、初めて相談する方にとっては安心材料になります。

また、対面相談を行う事務所であれば、所在地、地図、最寄り駅からのアクセス方法も掲載しておきましょう。

特に初めて訪問する方にとって、「どこに行けばよいのか」が分かるだけでも心理的な負担は軽くなります。

トップページに掲載しない方がよい情報

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トップページには掲載すべき情報がある一方で、掲載しない方がよい情報もあります。

まず注意したいのが、数ヶ月以上更新されていないお知らせです

皆さんも、既に夏休みの時期なのに、半年前の年末年始の休業案内がトップ画面の最初に最新情報として表示されているような士業のウエブサイトをご覧になったことはないでしょうか。

お知らせ欄を設置しているものの、最後の更新が何ヶ月も前で止まっていると、訪問者に「この事務所は現在も活動しているのだろうか」という印象を与える可能性があります。

更新頻度が低いのであれば、無理にお知らせ欄を設置せず、別の方法で必要な情報を提供することも考慮すべきでしょう。

次に注意したいのが、印象の悪い画像です。

暗い写真、画質の悪い写真、証明写真のように硬すぎる写真は、ホームページ全体の印象に影響します。

士業サイトでは信頼感が重要ですが、信頼感とは堅苦しさだけで作るものではありません。

清潔感、誠実さ、親しみやすさが伝わる画像を選ぶことが大切です。

また、開業直後の先生の場合でも、「経験がありませんが頑張ります」といった未熟さを強調する表現は避けるべきです。

もちろん、経歴を偽る必要はありません。

しかし、前職経験、業界経験、資格取得までに学んできたこと、今後どのような姿勢で依頼者を支援していくのかを伝えることで、専門家としての信頼感を高めることは可能です。

まとめ

トップページで問合せ率を高める

士業ホームページのトップページで重要なのは、情報をたくさん並べることではありません。

訪問者が知りたい順番で、必要な情報を分かりやすく伝えることです。

見込客はホームページへ来た瞬間から、「この事務所に相談して大丈夫だろうか」と考えています。

その不安を一つずつ減らし、最終的に問い合わせへ進んでもらうために、トップページ全体を設計する必要があります。

特に士業ホームページでは、デザインの豪華さよりも「分かりやすさ」「安心感」「信頼感」の方が重要になるケースが多いと私は感じています。

もし現在ホームページから問い合わせが来ないのであれば、一度トップページを見直し、「訪問者が相談しやすい流れになっているか」という視点で確認してみてはいかがでしょうか。

今回の解説は以上です。

最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。

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