行政書士や社労士など士業ホームページにお客様の声は必要か?掲載するメリットと注意点

はじめに
行政書士や社労士などの士業ホームページで信頼感を高めたいのであれば、「お客様の声」は最優先で整備したいコンテンツの一つです。
なぜなら、見込客はサービス内容よりも先に、
「本当にこの先生に依頼して大丈夫なのか?」
「怖い先生ではないか?」
「自分の話をきちんと聞いてくれるのか?」
といった不安を感じながらホームページを見ているケースが多いからです。
士業は一般の方にとって、「何を相談していいか分からない」「敷居が高い」「難しい説明をされそう」と思われがちなサービスです。
そのような状況で、自分と同じような悩みを抱えた方が実際に相談・依頼した感想は、見込客の不安を取り除く非常に強力な材料になります。
今回は、行政書士や社労士などの士業ホームページにお客様の声を掲載するメリット、掲載時の注意点、まだお客様の声がない場合の対応方法について解説します。
士業ホームページにお客様の声が必要な理由
信頼感や安心感を提供できる

士業サービスは「無形サービス」です。
飲食店の料理や物販商品のように、事前に実物を確認してから購入することができません。
そのため見込客は、「本当にこの先生で大丈夫なのか」「費用に見合う対応をしてくれるのか」「自分の悩みを解決してくれるのか」といった不安を抱えやすくなります。
このようなときに、自分と同じような境遇の第三者による感想や評価が掲載されていると、強い安心感につながります。
特に士業サービスでは、先生本人が「丁寧に対応します」「安心してご相談ください」と書くよりも、実際に相談した方の感想の方が、見込客にとっては信頼しやすい場合があります。
見込客の不安を解消できる

行動経済学では、人は必ずしも合理的な情報だけで意思決定するわけではなく、安心感、親近感、不安感といった感情の影響も受けると考えられています。
士業に相談する際も同じです。
料金表やサービス内容を見て納得したとしても、「先生は怖くないか」「専門用語ばかりで説明されないか」「初歩的な質問をしても大丈夫か」といった感情面の不安が残っていると、問い合わせをためらってしまうことがあります。
そこで、お客様の声の中に、「最初は不安でしたが、丁寧に説明してもらえました」「分からないことも一つひとつ確認してもらえました」「相談しやすい雰囲気で安心しました」といった内容があると、見込客の心理的ハードルを下げることができます。
ターゲットに共感してもらいやすくなる

お客様の声は、単なる感想ではありません。
見込客に対して、「この先生は自分と同じような悩みを解決している」と伝える役割もあります。
例えば、建設業許可を取りたい方がホームページを見ている場合、同じように建設業許可で悩んでいた方の感想が掲載されていれば、「自分のケースにも対応してもらえそうだ」と感じやすくなります。
補助金申請、外国人ビザ、相続、労務相談、会社設立などでも同じです。
見込客と近い立場の人の声を掲載することで、サービス内容の説明だけでは伝わりにくい共感や安心感を生み出すことができます。
集客につながるお客様の声の掲載ポイント
偽の情報ではないことが伝わる形で掲載する

現在は、インターネット上に多くの情報があふれています。
そのため、利用者はホームページに書かれている情報に対して、「これは本当なのか」「都合よく作られた文章ではないか」と疑いながら見ている場合もあります。
そのため、文字だけのお客様の声よりも、可能であれば手書きのアンケート画像、顔写真、会社名、業種、相談内容などを掲載した方が、リアルな印象を与えやすくなります。
もちろん、士業には守秘義務がありますので、すべてを公開すべきという意味ではありません。
ただ、公開できる範囲で、
などを掲載できると、「実際にあった声」として説得力が高まります。
見込客と同じ悩みを抱えている方の感想を掲載する

お客様の声は、ただ数を多く掲載すればよいというものではありません。
大切なのは、これから依頼を検討している見込客と近い悩みを持った方の感想を掲載することです。
例えば、
このように、それぞれの見込客が抱えている悩みが、貴社の支援によってどのように解決されたのかを伝えることが重要です。
単に、「親切でした」という感想だけではなく、
まで分かる内容にすると、集客につながりやすいお客様の声になります。
利用者だから語れるリアルな体験を伝える

専門家から支援を受けることで、利用者は様々なメリットを享受します。
その中には、専門家側から説明するよりも、実際の利用者の体験談として伝えた方が分かりやすい内容もあります。
事例紹介:補助金申請
例えば補助金申請では、採択を受けることだけがゴールではありません。
採択後にも、補助金の使い方、見積書や契約書の整備、実績報告、証憑書類の管理など、様々な手続きが必要になります。
場合によっては、採択後の手続きに不備があることで、補助金の支払額が減額されたり、支払いが受けられなかったりする可能性もあります。
しかし、一般の利用者は、その段階に進むまで、こうしたリスクを知らないケースが多いです。
そのような内容について、
「採択後の手続きまで丁寧にサポートしてもらえて助かりました」
「自分だけでは実績報告の準備が難しかったと思います」
といった利用者の声が掲載されていると、サービス提供者側が説明するよりも説得力が増します。
このような利用者目線のリアルな体験は、同業他社との差別化につながる場合も多いです。
E-E-A-Tの観点からも信頼性を補強できる

Googleが重視するE-E-A-T、つまり経験・専門性・権威性・信頼性の観点から見ても、第三者による評価は信頼性を補強する要素の一つと考えられます。
もちろん、お客様の声を掲載しただけで検索順位が上がるわけではありません。
しかし、訪問者の信頼獲得という意味では、お客様の声は非常に有効なコンテンツです。
特に士業サイトでは、専門知識の解説記事だけでなく、
を伝えることが重要です。
その意味でも、お客様の声は士業ホームページの信頼性を高める重要なコンテンツといえます。
士業ホームページにお客様の声を掲載する際の注意点

士業には、それぞれ厳しい守秘義務があります。
そのため、お客様の声を掲載する際は、事前にお客様から掲載許可を得ることが大前提です。
また、個人名、会社名、地域名、案件内容などから本人や会社が特定される可能性もあります。
特に許認可申請、相続、労務トラブル、ビザ申請、補助金申請などは、案件内容から本人が特定される可能性もありますので注意が必要です。
必要に応じて、
といった配慮を行いましょう。
また、士業によっては、広告・宣伝活動に関するルールが設けられている場合もあります。
どこまで掲載してよいか不安な場合は、所属している士業団体の事務局などに確認し、事前に注意事項を確認することをおすすめします。
どうしてもお客様の声が用意できない場合
開業間もない士業の先生方の中には、まだお客様の声を用意できない方もいらっしゃるかと思います。
その場合、無理にお客様の声を掲載する必要はありません。
偽の感想を作成したり、実際には受任していない案件を実績のように見せたりすることは、絶対に避けるべきです。
では、まだお客様の声がない場合はどうすればよいのでしょうか。
無料相談や説明会で見込客との接点を増やす

まず検討したいのは、無料相談や無料説明会などを通じて、見込客との接点を増やすことです。
業務依頼を受けたことがない段階でも、見込客がどのような悩みを持っているのか、どのような質問をするのか、どのような点に不安を感じているのかを知ることはできます。
その中で得られた相談事例や質問内容を、個人が特定されない形でコンテンツ化することも可能です。
例えば、
などは、実績が少ない段階でも作成しやすいコンテンツであり、また、実際に自身が専門家として行った業務活動の一環ですから、堂々と業務経験としてホームページに記載しましょう。
このような情報発信を積み重ねることで、お客様の声がまだ少ない段階でも、見込客に対して一定の信頼感を伝えることができます。
お客様の声以外の方法で信頼感を高める

お客様の声は重要ですが、信頼獲得の手段はそれだけではありません。
例えば、
といった方法でも、信頼感を高めることは可能です。
実際には、お客様の声以外にも信頼感を獲得する方法は数多く存在します。
弊社では、その一つとして「行動経済学」を活用したWEB集客手法を推奨しています。
見込客がどのような心理でホームページを見ているのかを理解し、安心感や親近感を高める仕組みを作ることで、お客様の声がまだ少ない段階でも問い合わせにつなげやすくなります。
▼「行動経済学」を活用したWEB集客手法を詳しく解説している動画はこちら▼

まとめ

行政書士や社労士などの士業ホームページにおいて、お客様の声は非常に重要なコンテンツです。
士業サービスは目に見えない無形サービスであり、見込客は相談前に多くの不安を抱えています。
そのような状況で、自分と同じような悩みを抱えていた方の感想は、信頼感や安心感を高める大きな材料になります。
ただし、士業には守秘義務や広告・宣伝上の注意点もあります。
お客様の声を掲載する場合は、事前に許可を得たうえで、個人情報や案件内容が特定されないよう十分に配慮しましょう。
最後になりますが、どの士業事務所も、開業当初は利用者数0名からスタートします。
ですから、ご安心ください。お客様の声がないからといって、集客できないわけではありません。
無料相談、説明会、プロフィール、専門コラム、動画、FAQ、行動経済学を活用した導線設計など、業務の受任につながるような信頼感を高める方法は数多くあります。
大切なのは、見込客が抱えている不安を理解し、その不安を一つずつ解消する情報をホームページ上に用意していくことです。
毎年、必ず新人の先生方の中から事業を大きく拡大される先生がいらっしゃいます。
そのような先生方は、資格を取得しただけで自然に集客できているわけではなく、見込客に信頼してもらうための情報発信や仕組みづくりを継続しています。
今回の記事が、これから実績づくりや信頼獲得に取り組む先生方のお役に立てば幸いです。
今回の解説は以上です。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
























