士業ホームページの第一印象で問い合わせ率は変わる|ファーストビューとは

ファーストビューとは、ホームページを開いた際に、最初に画面に表示される範囲全体のことを指します。
以前、私は「ファーストビュー=最初に表示される大きな画像」のことだと勘違いしていました。しかし実際には、画像だけではなく、掲載されている文字や説明文、画像上に表示されている問い合わせボタンなども含めた“最初に見える画面全体”をファーストビューと呼びます。
士業のWEB集客において、このファーストビューは非常に重要だと言われています。そこで今回は、士業ホームページにおけるファーストビューの考え方について解説したいと思います。
ファーストビューが重要な理由
ファーストビューが重要とされる理由は、大きく2つあります。
離脱率に大きく影響する
1つ目は、ファーストビューの内容によって、Webサイトの離脱率が大きく変化するためです。
一般的に、LP(ランディングページ)の直帰率は70%以上、コーポレートサイトでも40〜60%程度と言われています。また、ユーザーがサイトを見続けるか離脱するかを判断する時間は、わずか数秒とも言われています。
つまり、せっかく見込客がWEBサイトへ訪問しても、ファーストビューで自社の魅力や専門性を上手に伝えられなければ、多くのユーザーは短時間で別サイトへ移動してしまう可能性が高いです。
初頭効果の影響を受ける
行動経済学では、人は最初に受けた印象が、その後の評価全体に強く影響を与える傾向があるとされています。これを「初頭効果」と呼びます。
そのため、訪問者にサイトを読み進めてもらい、最終的に問い合わせや業務依頼につなげたいのであれば、ファーストビューで第一印象として「信頼感」や「安心感」を与えることが非常に重要になります。
ファーストビューの構成要素

ファーストビューは、一般的に以下の4つの要素で構成されます。
1)メインビジュアル
サイトやサービスのイメージを伝える画像や動画です。
メインビジュアルでは、ユーザーがサービス内容を具体的にイメージできる画像や、信頼感・安心感を与える写真を使用することが多いです。
また、期間限定サービスや新サービスなどを掲載し、見込客の興味を引くケースもあります。
2)キャッチコピー

ターゲットの悩みや解決策を短い言葉で表現する文章です。
キャッチコピーには、
・誰向けのサービスなのか
・どのような悩みを解決するのか
・他社との違い
・続きを読みたくなる要素
・問い合わせや資料請求への興味喚起
などを伝える役割があります。
特に士業サイトでは、単に格好良い言葉を使うだけでは問い合わせにつながりにくく、「この事務所は自分の悩みを理解してくれそうだ」と感じてもらえる言葉選びが重要です。
そのため、キャッチコピーを考える際は、
「見込客が何に悩み、何を不安に感じ、何を求めているのか」
を意識しながら作成することが大切です。
3)リード文

キャッチコピーを補足する短い説明文です。
キャッチコピーは短い言葉で端的に表現するため、内容が伝わりきらない場合があります。そういった時に、リード文を使って補足説明を行います。
4)CTAボタン

「問い合わせはこちら」「無料相談はこちら」など、行動を促すボタンです。
訪問者には温度差があります。初めて訪問した方もいれば、何度もサイトを見ている方もいます。また、広告やSNSを見た上で訪問しているため、既に依頼意思が強い方もいます。
そのため、今すぐ客に対応するためにも、ファーストビューへCTAを設置することは非常に重要です。
これら4つの要素を組み合わせて構築するのがファーストビューとなります。
士業ホームページの集客を成功させるファーストビューの重要ポイント
次に、士業ホームページの集客力を高めるために、ファーストビュー作成時に意識したいポイントをご紹介します。
1)様々な表示デバイスに対応する

現在、ユーザーは様々な端末でホームページを閲覧しています。
このように、PC・スマホ・タブレットなど、閲覧環境が異なることを前提にサイトを制作する必要があります。
そのため、最低でもPC用とスマホ用で、それぞれ異なるサイズの画像を用意することをおすすめします。
私が士業・コンサル向けホームページを作成する場合は、通常、
PC用ファーストビュー画像サイズ:1920 × 1080px
スマホ用ファーストビュー画像サイズ:1080 × 1350px
で制作することが多いです。
2)表示速度に配慮する

鮮明な画像や動画を使用すると、データ容量が重くなりがちです。しかし、表示速度が遅いと、それだけで離脱につながる可能性があります。
例えば、
・画像容量が大きい
・外部ファイルが多い
・動画データが重い
などが、表示速度低下の原因になることがあります。
そのため、画像容量を圧縮するなど、できるだけ軽量化を意識した方が良いでしょう。
私の場合、ワードプレスでサイト作成を行っていますが、画像はすべてWebP化し、画像表示速度の改善を行っています。また、その際は「Converter for Media」というプラグインを活用しています。
なお、完成した自社サイトがどれくらいの表示速度かを確認したい場合は、「PageSpeed Insights」を利用するのがおすすめです。自社サイトだけではなく、競合サイトの表示速度も確認できます。
士業ホームページで集客できるファーストビューを作成するコツ
誰向けのホームページなのかを明確にする

士業サイトで非常に多いのが、様々なサービスを記載しているために、訪問者が「自分向けの事務所なのか」を判断できないケースです。
これは本当にもったいないです。
もし複数のサービスを提供している場合は、たとえば別サイトを立ち上げ、
「建設業許可専門」
「相続相談対応」
「会社設立・資金調達サポート」
「士業専門のWEB集客支援」
など、対象者を明確にした方が、ユーザーは自分に関係あるサイトだと理解しやすくなります。
また、これはSEO対策としても大変効果的です。Googleなどの検索エンジンは、基本的に「一つの質問に対して分かりやすく回答しているサイト」を検索者に表示しやすい傾向があります。
つまり、WEB集客では、「誰に向けたサイトなのか」を明確にすることが非常に重要といえます。
キャッチコピーで悩みを言語化する

ファーストビューのキャッチコピーでは、単に格好良い言葉を使うのではなく、見込客の悩みを理解していることを伝えることが重要です。
「問い合わせが来ない」「ホームページを作っただけで止まっている」「何を書けばいいか分からない」など、見込客が実際に感じている悩みを言葉にすると、「この事務所は分かってくれている」と感じてもらいやすくなります。
士業サイトでは、この“共感”が非常に重要です。
画像は「信頼感」を重視する

ファーストビュー画像は、単におしゃれな写真を使えば良いわけではありません。
特に士業サイトでは、清潔感、誠実感、安心感、実務感が重要になります。
そのため、スーツ姿の人物、実際の相談風景、オフィス風景、落ち着いた配色などは相性が良いです。
逆に、派手すぎる色、IT企業風の抽象画像、意味が伝わりにくい海外風素材などは、士業サイトでは信頼感を下げることもあります。
CTA(行動導線)を必ず設置する

どれだけ良いファーストビューでも、「次に何をすればいいのか」が分からなければ、問い合わせにはつながりにくくなります。
そのため、無料相談はこちら、【LINE登録はこちら】【無料動画を受け取る】【資料請求はこちら】など、次の行動を明確に提示することが重要です。
特に士業サイトでは、「今すぐ問い合わせ」だけでは反応しにくいケースも多いため、無料解説動画やメルマガ登録、無料説明会など、心理的ハードルが低いCTAを組み合わせるのも有効です。
スマホ表示を最優先で考える

現在は、多くのユーザーがスマホでホームページを閲覧しています。
そのため、PCでは綺麗に見えても、スマホでは文字が小さい、ボタンが押しにくい、画像が切れているといった状態では、離脱率が上がりやすくなります。
特にスマホ版のファーストビューでは、キャッチコピー、CTAボタン、人物画像がしっかり見えるかを確認すべきです。
実務上は、PCよりもスマホ表示を優先して調整した方が成果につながるケースは非常に多いです。
「デザイン」より「伝わるか」を優先する

士業サイトでは、デザインにこだわりすぎるあまり、「何をしている事務所なのか分からない」「誰向けなのか分からない」「強みが分からない」という状態になってしまうケースがあります。
しかし、実際のWEB集客では、「分かりやすさ」の方が重要です。
特に士業サービスは一般ユーザーにとって内容が難しいため、「何を相談できるのか」「どんな人向けなのか」「どんなメリットがあるのか」をシンプルに伝えることを優先した方が、問い合わせにつながりやすくなります。
まとめ
今回は、士業向けホームページを作成する際に知っておきたい「ファーストビュー」について解説しました。
ファーストビューは、単なるデザイン要素ではなく、「誰向けのサイトなのか」「どのような悩みを解決できるのか」「次に何をしてほしいのか」を短時間で伝える重要な役割を持っています。
特に士業サイトでは、信頼感・分かりやすさ・安心感が非常に重要になります。
もし、ホームページからの問い合わせを増やしたいのであれば、まずは、自社サイトのファーストビューを見直してみることをおすすめします。
今回の解説は以上です。最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。





















